ノンヴィンテージのシャンパンのラベル違いでも熟成感が違ってきます

ノンヴィンテージのシャンパンのラベル違いでも熟成感が違ってきます

松江でおそらく唯一グラスでシャンパンを飲めるお店、ルネミッケさんで、

ジャカール ブリュット・モザイクのラベル違いを飲ませていただきました。

ジャカールは数年ごとにラベルが変わっていて、

去年くらいのリリース分からは、写真とはまた別のラベルになっています。

 

シャンパーニュのノンヴィンテージは、

基本的にメゾンが各年ごとに溜めているキュヴェ(原液)をアッサンブラージュ(混ぜる)して、

通年同じような味わいになるように作られています。

だからこそ、ノンヴィンテージは、各メゾンのスタンダード キュヴェとして、

飲めばそのメゾンの目指すところや味わいが分かりやすいようになっているのです。

最もよく飲まれているモエ・エ・シャンドンが、

いつ飲んでもその味わいが変わらないのもそのためです。

 

とは言え、時代によって甘口や辛口等、その時の流行の好みに寄せられることもあれば、

ワインの醸造長やオーナーが変わり、目指すものが変われば、

そのアッサンブラージュの比率にも多少の変化はあるというものです。

シャンパーニュは、基本的にシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類をブレンドして作られます。

ジャカール ブリュット モザイク

地域:フランス シャンパーニュ ランス

品種:シャルドネ ピノ・ノワール ピノ・ムニエ

ワインのタイプ:シャンパーニュ

生産者:CM コーペラティヴ・マニピュラシオン

ヴィンテージ: ノンヴィンテージ

アルコール度数:12.5%

熟成:36ヶ月~40ヶ月間の長い熟成

外観:やや黄金がかったイエロー

香り:ハチミツ ブリオッシュ香 古いラベルは熟成香

味わい:はつらつとした酸味と熟成によるコクのバランスが素晴らしい

 

ワインは瓶詰めされてリリースされた後も、

瓶の中で熟成がすすんでいきます。

この瓶内熟成によって、高価なワインが持つ熟成香というものが作られていくのです。

比較試飲したジャカール ブリュット モザイクも、

アッサンブラージュの比率は似たようなものでも、

出荷された年が数年違うため、

古いラベルの方が、より濃密な色合いとなり、熟成香もより濃厚なものとなっていました。

熟成香を具体的に表現するのは、今の私の文章力では難しいのですが、

非常に華やかで高貴な香りで、

この香りを得るために、世界のワインラヴァー、特に古酒好きは、

自分のセラーをもっているといっても過言ではありません