標高が高い場所でつくられたワインたち

標高が高い場所でつくられたワインたち

TARUYAさんによるオンラインワインスクールで、

ヴィオニエ レゼルバ  2021 と コマ ダン ロミュ 2017 を比較試飲しました。

白ワイン(オレンジワイン)はチリ産、赤ワインはスペイン産です。

 

ヴィオニエ レゼルバ 2021

地域:チリ マンザーノ

品種:ヴィオニエ 100%、

ワインのタイプ:白ワイン(オレンジワイン)

生産者:ピーニャ ファレルニア

ヴィンテージ: 2021

アルコール度数:13%

熟成:ステンレスタンク

外観:やや淡いイエロー

香り:レモン、白桃、ユーカリ、ミント、白胡椒、ストーンフルーツ

味わい:さわやかでドライな印象、舌にぐっとくる出し感、あとからくる苦みがありました。

    ドライだけど、オレンジワインのマセレーションからくるぐっとしたグリップ間、

    出汁感があります。

オリーブオイル、ゴルゴンゾーラのソースを使った料理とマッチしそうです。

 

コマ ダン ロミュ 2017

地域:スペイン プリオラート

品種:ガルナッチャ、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、シラー

ワインのタイプ:赤ワイン

生産者:セラー アルデボル

ヴィンテージ: 2017

アルコール度数:15%

熟成:フレンチオークのバリックで24カ月

外観:濃厚なダークガーネット

香り:バリック(小樽)によるタバコのような熟成香、チョコレート、モカ、なめし皮、スモーキー

味わい:アタックが強く、酸、タンニンの構成がダイナミック、アフターに甘やかさが広がる。

複数の品種をブレンドするボルドースタイルが感じられます。

濃密なワインなので、単独でも楽しめますが、

子羊のグリルのようなお肉料理とのペアリングが楽しめそうです。

 

今回のワインの共通点は、どちらも標高がものすごく高い地区で作られているということです。

標高が高いということは、紫外線量が多く光合成が促進され糖度が高くなる。

また果皮が厚くポリフェノール量が多くなるため色が濃く、アルコール度が高いワインが得られる。

さらに日較差(Diurnal Range)が大きいため、

呼吸作用を抑制し酸の消費を抑えるため酸がしっかり残る。

 

上質のワインの多くは小高い丘や標高の高いところに圃場があり、

日照量や寒暖差の影響で、ブドウの成熟がよりよく進みます。

テロワールとは、その土地の土壌だけでなく、

天候や立地も含めた味わいだということを改めて認識することができました。